この本は、理論物理学者とお坊さんとが、宇宙の成り立ちや超常現象について対談したものです。とても面白い本で、創造主の本音のようなものが書いてあります。
初めのほうで、臨死体験をした人の話が出てきます。この記事では、主にその話について書きます。
その人は臨死体験の際、宇宙が始まる以前の世界にいったそうです。でも、そこには何も無かった。そこで帰ろうとしたところ、「気が狂いそうなほどの退屈さ」を感じたそうです。
どういうことかというと、何もない世界だから何にも刺激がない。完全な世界だから何をやっても結果は目に見えて分かる。だからものすごく退屈だったそうです。そこで、耐え切れずに宇宙をつくった、と書かれています。
これが本当かは分かりませんが、面白い話だと思います。それに、望めば何もかも叶う世界があるとすれば、それはきっと退屈な世界なんだと思います。そう考えると、世界になぜ苦しみがあるのか、少しは分かるような気がします。